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終わらない旅
ここに一枚の絵があります

そのモデルは
ジョコンダ夫人と
言われています

ですが
その先に
大きな何かが
隠されているのでは
ないでしょうか

彼の
絵には
全てに
うしろの正面があります

彼は生涯
3枚の絵を
手放しませんでした

スフマートという技法で
なんども
なんども
気の遠くなるほど
なんども
繊細に
薄く
描いていきました

彼は
なぜ
人生の最期まで
この絵に
こだわり
つづけたのでしょう
いや
描き続けたかったのでしょう

それは
きっと
この絵と
向き合っている時に

幼き頃
ビンチ村で
生き別れた
お母さんと
会っていたのでは
ないでしょうか

この絵と
向き合っている時だけは
お母さんに
抱かれているような
お母さんと
話しているような
そんな

あたたかい
母性に
海のように
優しく
包まれていたのでは
ないでしょうか

だから
彼は生涯
この絵だけは
手放さなかった
いや
どんなことがあっても
手放したくなかった

この絵は
お母さんや
彼自身だったと思います

彼の名は
レオナルド・ダ・ヴィンチ

彼は
モナリザという
微笑みを通して
全世界に
圧倒的な力で

母の愛を
訴えかけているのです

そう

この瞬間も


ここに一枚の草稿があります

なんども
なんども 書いては
その上から
ぼう線を引いて
また
書き直しています

その物語は
永遠に
終着駅まで
辿り着きませんでした

今も
銀河のどこかで
ジョバンニと
カンパネルラは
旅を
しているのでしょうか

なぜ
彼は
その旅を
最後まで
終わらせたく
なかったのでしょうか

彼は人生の
最期の瞬間まで
原稿用紙に
鉛筆を入れつづけ
書き直しを
くりかえし
くりかえし
しました

そう
この
美しくも
哀しい物語を・・・・・

でも
きっと
書いている時だけは
彼の最愛の人と
もう一度
会っていたのでは
ないでしょうか

彼の名は
宮沢賢治

「銀河鉄道の夜」は
彼の妹であり
この世での
唯一の理解者であった
妹・トシとの
終わらせたくない
永遠の旅だったのでは
ないでしょうか

ジョバンニは
少し不安そうな瞳で
カンパネルラに
話しかけます

「僕たちは
 どこまでも
 どこまでも
 一緒だよね・・・・・。」

でも
カンパネルラは
ただ車窓の外の
銀河の星々を
ぼぉ〜と
眺めるだけで
何も
答えようとしません

ジョバンニが
語りかけた言葉は
若くして
冥界へと
旅立って逝った
トシへの
賢治の
願いの言葉
だったのでは
ないでしょうか

だけど
もうすでに
星になっている
トシは
銀河の星々を
ただ
ぼぉ〜と
眺めるだけ・・・・・

なぜなら
二人は
もうすでに
違う世界に
居るということを
トシは
わかっているのです

人間には
どうすることも
できない

どうすることも
できない
無情を
トシ自身が
哀しいぐらいに
一番
わかっているのです

それでも
賢治は
それを
認めたくない

トシと
いつまでも
いつまでも
一緒にいたかったし

賢治の心の中では
トシは
星になっていなかった

だから
原稿用紙の中では
トシは
活き活きと
生きつづけていたし

幼き頃
花巻の実家で
未来への不安など
なにんも考えないで
ただ
ただ
二人で仲良く
楽しく
遊んでた頃のまま
その時の
笑顔のまま
キラキラと
キラキラと
輝きつづけています


人は人の命を
もう一度
蘇らすことはできません

ですが
レオナルド・ダ・ヴィンチ先生や
宮沢賢治のような
優れた芸術家は
自身の心の
無垢で
純粋な
フィルターを通して

愛するものの
心を
永遠に
輝かせることが
できると思います

そう
終わらない
旅として・・・・・・         

 
         義明






        
| 宮沢賢治 レオナルド・ダ・ヴィンチ 芸術 | 13:20 | comments(2) | trackbacks(0) | pookmark |
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